巨人・丸佳浩、惜しくもキャッチならず!ファンのグラブに阻まれた“悔しい一瞬”

巨人ファンにとっては心が痛む瞬間だった。7月20日の阪神戦、東京ドームで行われた試合の初回、2アウト一・三塁のピンチで、阪神・大山悠輔選手が放った打球が右翼ファウルゾーンのエキサイトシート方向へ大きく舞い上がった。
この打球に対し、巨人のベテラン外野手・丸佳浩選手が猛ダッシュで追いかけ、最後の瞬間には体を目一杯伸ばしてグラブを差し出した。しかし、その打球は無情にも丸のすぐ上にいたファンのグラブに先に収まり、キャッチアウトとはならなかった。
表情には悔しさがにじんでいたが、丸選手は抗議せず冷静にプレーを続行。審判団も特に協議を行わなかった。打球がスタンドの中に入っていたため、「観衆による妨害(インターフェア)」には該当しないという判断だった。
その後、大山選手は三遊間へ鋭い打球を放ったものの、巨人の遊撃手・泉口友汰選手がファインプレーで処理し、チームをピンチから救った。
この場面に関して、中継の解説を務めた赤星憲広氏は「今のは悔しいでしょう。丸選手、追いついてましたもんね」とコメント。さらに江川卓氏も「捕れていたでしょう」と惜しさを滲ませた。
ファンの行動については、グラブを差し出さなければ打球が身体に直撃していた可能性もあり、不可抗力と見なす声が多数。とはいえ、アウトにできた可能性が高かっただけに、丸選手の悔しさは想像に難くない。
プロ野球というドラマの中で時折見られる、こうした“人間味”あふれるシーンこそが、多くの人の心を動かすのだ。